家に対してのモチベーションが変わったのはここ2年の間、まさにコロナ禍で飛躍的に変化してきました。
コロナ以前は日中仕事や学校へ行き、夜は帰って疲れを取るというイメージが強く、その生活スタイルに見合った間取りが一般的でした。
コロナ共存時代は、自宅は疲れをとる場所、家族団欒の場所、仕事や勉強ができる場所、趣味を楽しめる場所と家の中を有意義に過ごせる空間として間取りや構造を考えるよう変化しており、それは現在進行形です。
住む場所も都心から近い場所にこだわる必要がなくなり、郊外に新築住宅を建てるという選択の幅が広がりました。
こういった変化から、新築住宅の需要は安定しており、新築住宅を建てるための住宅関連工場も比例しているため、住宅関連工場の求人も募集が増加しています。
しかし、住宅関連工場で働くにも経験がないから難しいのでは・・・と諦めたり、省いたりしていませんか?
住宅関連工場にはさまざまな仕事があり、未経験の方でも可能な求人がたくさん募集されています。
そこで本記事では、次の項目がわかる記事になっています。
● 住宅関連工場の特徴
● 住宅関連工場での仕事内容
● 住宅関連工場のやりがい
● 住宅関連工場のキャリアや将来性
住宅関連工場の仕事に興味のある方はぜひご参考ください。
住宅関連工場の中には、設備や建材、部材の製造など工場によって製造内容は多岐に渡っており、それに伴い、募集職種も変わります。
この章では、住宅設備と住宅建材、住宅部材とは何かを紹介しましょう。
住宅設備とは、システムキッチン、トイレ、洗面台、バスタブ、給湯器やシンクなど、家の中の設備を生産している工場になります。
一般的に、企画から生産までをワンストップで提供しており、アフターフォローも自社で行なっている企業が多い印象です。
住宅建材とは、建築する際に必要である、木材やコンクリート、瓦などを指します。
住宅部材は、家のデッキ部分やサッシの部材、また、家の骨組みで使う木材(敷居や柱など)など幅広い材料を指します。
住宅部材工場での求人が最も多く、種類も豊富に募集されています。
住宅関連工場での製造内容を把握したところで、実際どのような職種が多く募集されているのか、また、経験者や資格者のみが優遇されるのかも気になるところです。
では、住宅関連工場で募集されている仕事内容を紹介しましょう。
未経験でも積極的に採用をされている職種がサッシの加工から梱包までの作業です。
全ての作業を1人で行うわけではなく、生産工程の1つを担当します。
加工 | 素材を機械で指定のサイズにカットし、ネジ穴や水抜き穴など必要な箇所に穴を開ける作業 |
組立 | 電動ドライバーを使用し、窓枠や網戸枠を組み立てる作業 |
検査・梱包 | 検査の通った完成品にシールを貼り、箱詰めをする作業 |
建築資材や設備工場内の事務作業を行います。勤務形態も日勤勤務が多く土日祝日も休みのためプライベートとのバランスも取りやすいのが特徴です。
パソコン作業になるため、エクセルやワードの一般的な知識が必要になり、電話応対や来客対応もあるためビジネスマナーも必須です。
人の力で持ち運びができない資材や部品を運搬できる乗り物がフォークリフトになります。
誰でも使えるわけではなく、フォークリフトの免許を取得しなければ業務に就くことはできません。
住宅用の建材や部材は大きく重い資材が多いため、フォークリフト資格者の求人の募集があります。
また、ただ荷下ろしや運搬だけでなく、付随作業である入荷出荷伝票のチェックなども必要に応じて対応します。
直接家を購入するお客様と接する機会はありませんが、家の購入は一生に一度の大きな買い物です。
顧客が購入した家の一部は、あなたが組み立てをした製品だったり、検品や梱包をした製品かもしれません。
そう思うと、お客様が長く住み続けられる家を間接的に提供していることはやりがいにも通じることでしょう。
住宅業界全体としてみると、日本全国は人口が減少しており、歯止めがかからない見通しです。
現在の総世帯数と比較すると住宅が供給過多になっているため、住宅着工数は落ち込んでいくと予測されています。
それと引き換えに全国では空き家が増加傾向にあり、所有者不明の空き家も問題視されています。
今後は空き家や既存住宅のリフォーム、また高齢化に伴い高齢化施設を建てるという動きも加速するでしょう。
住宅関連工場での時給は1,300円〜1,500円、フォークリフト資格者は1,400円〜1,750円内が平均です。
住宅関連業界は企画、営業から工場での作業まで幅広いですが、企画、営業などの仕事に就きたい場合は中途採用などを募集している住宅メーカーへ入社が必要になります。
工場での職務経験を経て、将来的に別の職種へのキャリアアップも視野に入れてもよいかもしれません。
住宅関連工場には、未経験から勤務できる仕事や、現在所持している資格が活かせる仕事などがあり、必ずしも経験者が優遇されるわけではありません。
住宅業界に興味があれば、あなたにぴったりな仕事が見つかる可能性もあるでしょう。