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「コレステロール=肥満」ではない!?コレステロールの真の役割とは

2022年11月28日(月)

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「コレステロール」といえば、健康診断や人間ドックを受診した時によく耳にする言葉です。しかし具体的にそれが何であるか、説明できる人はあまり多くないのではないでしょうか。
「肥満のもと」というイメージを持たれがちのコレステロールですが、実は人間の身体にとって必要不可欠なものでもあるのです。

また、最近の研究では必ずしも肥満と結びつくものではないことも分かっています。
今回はそんなコレステロールの正体や、コレステロール値に影響を及ぼす食べ物や生活習慣について、詳しく見ていきたいと思います。

コレステロールとは?

コレステロールとは、4種類ある脂質の1種です。
肝臓で作られ、血液中によって全身に運ばれていくことで身体に働きかけます。
コレステロールの主な役割には、以下のようなものがあります。

  • 細胞膜の主成分
    人間の身体は60兆個の細胞で構成されています。コレステロール、リン脂質、タンパク質を主成分とした細胞膜は、細胞内外を仕切り物質の出入りを調整します。
    コレステロールは、特に脳や神経系に集中しており、脳の情報を身体へと伝える、重要な役割を担っています。
  • ステロイドホルモンの原料
    男性ホルモンのアンドロゲン、女性ホルモンのエストロゲンなど様々なホルモンが、コレステロールを材料として作られています。
  • 胆汁酸の原料
    コレステロールを原材料にして肝臓で作られる胆汁酸は、脂肪を溶けやすくし、吸収を手伝う役割があります。

このように、身体を構成する重要な要素となっているのが、コレステロールです。

善玉コレステロールと悪玉コレステロール

コレステロールといえば、血液検査の結果表などで「LDLコレステロール」と「HDLコレステロール」の2種類が表記されているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
両者には、別々の役割があります。

LDLコレステロールは別名「悪玉コレステロール」とも呼ばれ、全身にコレステロールを運びます。
「悪玉」と呼ばれるのは、LDLが増えすぎてしまうと血管を傷つけてしまうことがあるからです。
一方、HDLコレステロールは別名「善玉コレステロール」とも言われ、余剰なコレステロールを回収し、肝臓に戻すという役割があります。

つまりLDLとHDLの両方がバランス良く存在することで、コレステロールがうまく機能してくれるのです。
LDLコレステロールが過剰になったり、HDLコレステロールが少なすぎたりしてしまうと「脂質異常症」と診断され、動脈硬化に繋がる恐れも出てきます。

コレステロール値が身体に及ぼす影響

コレステロールが身体にとって不可欠なものであることはお分かり頂けたかと思います。
では、そんなコレステロールが不足したり、逆に多すぎたりしてしまうと、どのようなことが起こるのでしょうか。
コレステロールが不足すると、細胞膜や血管も弱っていきます。結果として髪や皮膚がパサついたり、免疫力が低下して菌感染を起こしやすくなったりします。

一方、コレステロール値が高すぎると動脈硬化が進み脳梗塞、心筋梗塞へと繋がります。
ファストフードなどの脂っこい食べ物が身近にある現代人にとっては、コレステロール不足よりもコレステロール過多の方が問題になりやすいとも言われています。
また、肥満の人はコレステロール値も高い傾向にあります。

とは言え、最近ではやせ型の人の中にもコレステロール値の高い人が多く見られており、体型とコレステロール値は必ずしも比例しないということが判明しています。
今痩せている人も「自分は太っていないから大丈夫だ」と油断せずに、食生活で見直せる部分が無いか、今一度確認してみましょう。

コレステロール値を下げる生活習慣

コレステロール値を下げるのに最も有効なのが、食生活の改善です。
野菜やきのこ類に含まれる食物繊維はコレステロール値を下げる働きがあるので、多く摂るようにしましょう。
大豆に含まれるタンパク質もLDLコレステロールを下げる効果があります。

また、摂取する油の質も考えることも重要です。
肉類や卵、スナック菓子などに含まれる飽和脂肪酸ではなく、青魚やオリーブオイル、ナッツなどに含まれる不飽和脂肪酸を多く摂るようにしましょう。

食生活以外の面で行った方が良いのが、運動と禁煙です。
ウォーキングやジョギングといった有酸素運動を日常的に行うように心がけましょう。
また、一酸化炭素とニコチンを含んでいるタバコは、LDLコレステロールを増やし、HDLコレステロールを減少させる要因となります。
血管の老化を食い止めるためにも、喫煙は控えた方が良いと言えます。
徐々に減らすよう、生活習慣を見直していきましょう。

この記事を読んで、コレステロールに対するイメージが変わった人もいるのではないでしょうか?
「脂質だから」「太りそうだから」などと遠ざけずに、適量をきちんと摂取することを心がけていきたいですね。

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